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天国と地獄

黒澤映画には強い正義感が感じられます。汚職(悪い奴ほどよく眠る)、ジャーナリズムの暴走(醜聞スキャンダル)、核への警鐘(生きものの記録)。
時代が抱える問題を巧みに取り入れ極上の作品に仕上げる黒澤の手腕。
その代表作と言えるのが「天国と地獄」です。取り上げたテーマは“誘拐”

かねてから誘拐という卑劣な犯罪に憤りを感じていた黒澤は、被害者、犯人、そして犯人を追う刑事たちの姿を克明に描き出したのです。
黒澤は作品にリアリティを出させるため細部にまでこだわりました。特に代金受け渡しの場面“警察の包囲網の中どうすれば捕まらないように身代金を奪うことができるのか”そのこだわりから映画史に残る名シーンが生まれます。
疾走する特急こだまでの身代金受け渡し。緊張感溢れるこのシーンは貸しきった列車を本当に走らせ撮影されました。
入念にリハーサルを重ねて挑んだ、たった一度の本番。黒澤は複数のカメラを駆使しその場の空気を映画に留めたのです。

犯罪に対する強い怒りをテーマにしながらもリアリティ溢れる演出で一級の娯楽作となった黒澤サスペンス。
彼の正義感は作品の中にみなぎってるのです。
・撮影の邪魔になる民家を取り壊させる。
・エキストラの数を倍に見せるために壁を全部鏡張りにする。
・特急こだまを貸し切り8台のカメラを別ポジションで同時に回して撮影。
・エド・マクベインの「キングの身代金」を原作
・米ミラマックスがリメイクすることが分かった。「卒業」「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」のマイク・ニコルズ監督がメガホンを取る。
■「天国と地獄」の竹内の役はオーデェションで選ばれた。
オーデションのとき山崎は俳優でありながら赤面症であった。その時の黒澤さんの目がとってもやさしくてやわらかくてすべて受け入れてくれるような感じの目で印象に残っていると言う。竹内が横浜の町歩く夏のシーン。冬の一月に撮影されました。

「冬です。だからね(笑)一年間撮影期間があるのにどうして夏のシーンを冬に撮るんですか?って聞いたんですよ。ホント寒かったんですから。そうしたら、冬の方がみんな工夫して暑さを表現するから、わざと冬にしているんだっておっしゃってましたね。でもホント夏にやってほしいですよね(笑)」

■面会の重要なシーンについて

「あれはホントに長いシーンだったんですけど、一発オッケイだったんですよね。んで、やたらにライトが強くて(面会者との間の)金網をつかんだら火傷したことを覚えていますね。金網がライトの熱でかなり熱くなっていたんですね。まっ、でもうまくいってうれしかったですね」

※インタビューをそのままを写してるので読みにくいかもしれません。ご了承ください。