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赤ひげ
黒澤映画で忘れてはならないのが美術へのこだわりです。単にリアリティを追求するのではなく、その映画にあったもの、視覚的に効果のある物を黒澤は求めました。

「赤ひげ」で作った小石川養生所のオープンセットも病室の数など実際とは違っていました。しかし江戸時代の雰囲気を見事につかんでいます。
美術を担当したのは村木与四郎(むらきよしろう)。「生きもの記録」から「まあだだよ」まで多くの作品で腕を振るっています。
黒澤も信頼していた村木のセンスが映画の質を支えたのです。
「赤ひげ」では、開ける予定のない薬箱の中まできちんと“塗り”がほどかされていたと黒澤は語っています。

「赤ひげ」では、セットが黒澤の演出を助けました。“おくに”を演じた根岸明美(ねぎしあけみ)が赤ひげの部屋で長い話をする場面。
「もう一歩、演技が突き抜けない」と感じていた黒澤は彼女をできたばかりの部屋のセットに連れて行きました。そこに入った根岸は
自分の役を肌で感じ取り、黒澤の納得する演技をしたのです。

「美術は映画全体に大きく影響する」黒澤がこだわった理由がそこにあるのです。
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・たった20秒の雪のシーンのために麩3000本と発砲スチロール250キロを使用。
・三船敏郎は白黒映画にも関わらずリアリティを出すためにヒゲを赤く染める。
・開ける予定の無い薬箱全てに本物の薬を入れていた。
・二木てるみの眼だけに当てられる光の場面以降、少女漫画のキャラの眼が光るようになった。
・三船の立ち回りは世界で初めて骨折音を入れた。
・佐八と、桑野みゆきとの再会シーンの風鈴は黒澤監督の「最高の風鈴を持ってこい」という指示の元、 小田原の鋳物業者が「赤ひげ」のために特に入念に製造した。
・撮影見学に来たシドニー・ポワチエは佐吉の臨終シーンを見て 握り拳作ってガタガタ震えながら凝視していた。
・黒澤監督はセットでベートーベンの「歓喜の歌」をスタッフに聞かせ、
 「この音色このメロディが出なかったら、この作品は駄目なんだぞ」と繰り返し語った。
■感動した話。

「頭師佳孝(ずしよしたか)演ずる長次が、布団が干してる場所でのシーンを何回やってもうまくできない。まだ当時9歳な上に長台詞。頭師は台詞を忘れるたび「なんだけっけ~?」と気の抜けた態度。ある瞬間、頭師が真顔になったなぁと思ったらに黒澤さんが「はい、ちょうぼう、いくよ」ってなんか魂でスタートをかけたんだ。びっくり仰天した。全部最後までノーミスで。すごいなぁと思ったら、黒澤さんもニッコリ笑って、立ち上がって、ダーッて走っていったと思ったら、(頭師を)抱き上げて「よくやった、いいよいいよ(頭なでながら)」ってそれはもう感動しましたね。」

※解かりやすいように補足、修正を加えてる部分があります。ご了承ください
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