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乱

黒澤明監督が75歳で撮った最後の時代劇。それが「乱」です。
前作「影武者」よりも「乱」を先に撮りたかった黒澤。しかし、巨額な制作費が必要なため、なかなか実現には至りませんでした。

“なんとしても「乱」撮りたい”という黒澤の執念が通じ、フランスから資金援助の申し入れがあり「乱」は、日・仏合作の映画としてようやく撮影が開始されます。

制作費は20億を大きく超えました。富士山中腹に三つの城を築き、甲冑(かっちゅう)もすべて新しく作り、合戦のシーンには1000人のもエキストラを起用。また、瞬発力では一番とされる馬クウォーターフォースをアメリカから50頭輸入して調教。製作日数は273日にも及びました。

巨大なスケールとなった「乱」はシェークスピアの「リア王」をもとにした物語です。
黒澤は、この作品は自分の“ライフワーク”だと公言し、何事も妥協しないと言う姿勢で取り組みました。

衣装にもこだわりしました。すべて「乱」のためにデザインし、一から作り上げるという大掛かりなものになったのです。
担当したワダエミはアカデミー衣装デザイン賞を受賞。黒澤の細かい要求に答え、妖気が漂うような見事な衣装を作り上げれいます。
黒澤明の執念が実を結んだ時代劇それが「乱」なのです。
■「乱」のメイキャップで

「(顔は)シワまで作るわけでしょ。いろいろ。大体4時間かかって。んで目だけですよ。僕のものは(笑)顔においては(笑)それで、やっと四時間近くかけて、朝、三時か四時でメイキャップの人も大変ですよ。黒澤さんが「へ~、今日気分が悪い、中止」んも~そうなったら(笑)。これから出演するとしたらあのメイキャップ我慢できたけど、糊で貼りつけてるわけですから、グワーーって剥がすわけですよ。(こんなこと)ずいぶんありました。」
・嵐のシーンを撮る時に本物の台風が来るまで何日も待つ。