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醜聞スキャンダル

黒澤はよきライバルでもあり友人でもあった木下恵介(きのしたけいすけ)監督からの誘いもあり松竹での映画制作に入ります。

当時黒澤にはどうしても描きたいテーマがありました。
戦後の自由な風潮に乗って無責任な記事を書き散らす、ジャーナリズムの問題です。
きっかけは電車の中でふと目にした雑誌の広告。黒澤は興味本位のスキャンダルに激しい憤りを感じたといいます。
「これは、言論の自由ではなく、言葉の暴力だ」(蝦蟇の油 より)
言論暴力と勇敢に戦う人間を出現させ一部マスコミの姿勢に一石を投じたい、そんな熱い思いから生まれたのが
映画「醜聞 スキャンダル」です。

志村喬演じる弁護士蛭田(ひるた)。人間の心の弱さ表した人物です。
脚本を書き進めるうちに、書いてる黒澤が驚くほど生き生きと動き出し、ストーリーをも変更させる重要なキャラクターとなりました。
でも黒澤はそれでいいのだといいます。
「映画の中の人物も、みんな生きている。作者の自由にはならないのだ。また、作者の自由になるような、操り人形のような名人物は、何の魅力も生まない」(蝦蟇の油 より)

映画「醜聞スキャンダル」は時代を先取り、テーマと共に今なお精彩を放っています。
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