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八月の狂詩曲
平成2年アカデミー名誉賞を受賞した黒澤が翌年完成させたのが映画「八月の狂詩曲」。
原作は村田喜代子(むらたきよこ)の芥川賞受賞作品「鍋の中」。

出来上がった作品は、黒澤の主張が全面に押し出されたものでした。
「脚本を書いていくうちに自分でも予想しなかった方向に膨らんでいった。原爆がこんなに表面に出てくるとは思わなかった。」
と黒澤は言う。

黒澤はキャスティングに対し知名度やスター性よりも、脚本に描かれたもっとも最適な俳優を選びます。
おばあちゃんを演じた村瀬幸子(むらせさちこ)は実力のある演劇女優でしたが、これまで映画で主役を演じたことがなく一般の人にはあまり知られていませんでした。その役にあっていればあえて素人でもキャスティングします。
黒澤は、衣装、かつらを着け、時間をかけたリハーサルを行います。
その豊かな経験から素人でも名演技を惹きただせるという自信があるのです。

黒澤は、よく怒鳴る監督の印象があります。しかし、役者に対しては黒澤らしい方法で細心の配慮を怠りません。
子供たちに対しても辛抱強く演技指導を行いました。
「僕は怖くないだろ?ねぇ子供たち」と聞くと、子供たちも「怖くないでーす」と即座に答えました。
この映画ではハリウッドスター、リチャード・ギアが黒澤を慕って自ら望んで出演したことも話題になりました。
俳優にとって自分の可能性を惹き出してくれる魅力的な監督であり続けたのです。
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