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・大映京都撮影所の広場に建設された羅生門のオープンセットは面積1983平方メートル、幅32メートル、 奥行き21メートル、高さ19メートル、柱には約1.2mの巨材18本を使用。建設にかかった日数は25日間。
・羅生門の側面には長さ35メートル高さ6メートルの土塁を築き、 背景には長さ35メートル高さ4メートルのホリゾントに裏山を浮き上がらせた。
・新たに焼き上げた瓦の数は4000枚、その一つ一つに「延暦寺十七年」と年号が刻まれていた。
・暗い森の中での撮影のために鏡照明という器具を世界で初めて森に運び込む。
・木漏れ日を描写するために光明寺の木を遠慮会釈なく切り倒した。
・カメラが見え隠れするギラついた太陽を延々と追いかけて行く移動ショットは、 それまでの映画のタブーに真っ向から挑戦したモノで、三人の登場人物の心理描写とあいまって 絶妙な効果をあげた。
この技法は「黒澤明の太陽モンタージュ」と呼ばれ、後に続く映画に多大な影響を与えた。
・太陽に初めてレンズを向ける。(それまではフィルムが焼けるのでタブーだった)
・衣装は軽石でこすりグチャグチャになったものを身につけた。
・三船と森の殺陣は従来の舞いの美しさを追求せず片手で太刀を振り回し、 猛獣のような叫び声を挙げて、太刀と太刀を叩き付け合う死闘の描写に徹した。
・雨に大量の墨汁を混ぜ重い質感を出した。
・羅生門の屋根に放水装置を施して滝津瀬の如く落下する雨を表現。
・羅生門の周囲に掘った溝に水槽タンクから3tの水を一気に流し込んで豪雨の感じを出した。
・消防車3台を出動させ大量の水を使ったために近隣住宅は水不足。
・1950年ヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞。日本映画が国際映画祭で受賞した初めての作品となる。
・映画祭に顔を出していたフェデリコ・フェリーニは「羅生門」を観た後、しばらく興奮が収まらず、
「すごいものを見たぞ!クロサワという日本人が作った奇跡の映画をこの目で見たんだ!」と黒澤やその映画について、 辺り構わず大声で話続け、周囲にたしなめられた。
・1982年ヴェネチア国際映画祭創立50周年記念「獅子の中の獅子」(過去のグランプリの最高位)に輝く。
・アメリカの法廷用語「ラショーモンケース」は「羅生門」が語源。


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